セルフ・エフィカシー

自らに対する健全な自信を持ち、挑戦的な課題に対して必要な努力を行えること。
実証的証拠:セルフ・エフィカシーが高い人は、仕事業績が高く、職務への満足度も高い。
セルフ・エフィカシーを高めるために、
⑴直線的な成功体験:実際に小さなものでもいいから成功体験を積み重ねること。
⑵代理的な経験:自分以外の誰か、出来ればその人と近しい誰かが「達成」している様子を見させることで、「自分もできそうだ」「あいつにできるなら俺も!」と思わせること。
⑶言語的説得:人間はともすれば「できないこと」「足りないこと」「劣っていること」に目を向けるが、組織の中で、上司、部下のやり取りの中で「できていること」「足りていること」「優っていること」に目を向ける習慣をつけさせる。

 

楽観主義

よい出来事は自分自身に対して、安定的で、全般的な帰属(理由付け)をし、悪い出来事には自分以外の外的で、非安定的で、特定的な理由付けを行うこと。
実証的証拠:保険の販売員の調査 オプティミズムスコアが高いほど高い業績を上げる。

 

 

 

希望

成し遂げたいこと(目標志向のエネルギー)と、それを成し遂げるための確かな計画に裏打ちされた、ポジティブなモチベーションをもった状態。
実証的証拠:Snyder(2000)の調査
「希望」をもった人は、仕事成果が高いだけでなく、組織や周囲に対しても、ポジティブな態度を取りよい波及効果を与える。希望を持つために自分が本当のところ何を成し遂げたいのかを明確にし(❶ゴール)、そのためには具体的に何をしなければならないのか(❷ゴール)、この会社・この職場はそのために何を提供できるのか(❸ゴール)を対話の中で明確にする。

 

レジリエンス

逆境、不確実性、コンフリクト、失敗、責任の増大などから持ち直す。ポジティブな心理的許容性。
実証的証拠:深刻な変化や変革が進行している中でも、レジリエンスが高い人は高業績をあげる。人々が逆境や困難から立ち直るのを妨げる要因には、3つのPが関わっている。
⑴自責化(personalization)自分が悪いと思う
⑵普遍化(pervasiveness)ある悪い出来事が他のすべてにも及ぶと考える。
⑶永続化(permanence)ある悪い出来事の余波が、いつまでもつづくと考える。
=「自分一人のせいではなく、すべてではない、ずっとではない」というマインドを持つ。

 

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